ヒヤリハットにおける介護事故の事例や消防に関してのヒヤリハットの事例、
交通災害におけるヒヤリハットの事例などをヒヤリハットの法則で検証
ヒヤリハットの事例の前にヒヤリハットとは、読んで字のごとく突発的な出来事やミスで「ヒヤリ」としたことや「ハット」したことなど、重大な事故や災害には至らなかったけれど、重大事故や災害になってもおかしくない状況の一歩手前ことをヒヤリハットといいます。また、またヒヤリハットには法則があるといわれています。ヒヤリハットの事例は消防や交通、医療、工場などいろいろな分野に及びます。ヒヤリハットの事例としては重大事故が発生した場合、それ以前に多くのヒヤリハットが潜んでいたといわれています。ヒヤリハットの事例を検証すると結果的に重大事故にならなかっただけで、その関係者は「無事でよかった」と忘れがちになります。そこで、作業現場や職場で各個人が経験したヒヤリハットの事例の情報を公開、蓄積し共有することで重大事故や労働災害の発生を未然に防止し「危なかったね」で済ませるのではなく、ヒヤリハットの事例を以後の安全確保に役立てようということです。
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ヒヤリハットにおいての法則というのは。ひとつの重大事故や災害の下には、29の軽微な事故があり、その下には300の無傷事故があるということで、労働災害の事例の統計を分析した結果出てきた数字となります。発表したアメリカ人安全技師の名前からハインリッヒの法則とも言われています。これは1件の重大災害が発生する背景には29件の軽傷事故と300件のヒヤリハットがあるという意味において、安全活動を考える上で重要な法則となっています。また、ヒヤリハットの事例とまでいかないような行為でも安全上、問題のある状態はかなりあるのではないでしょうか。慣れとは怖いもので今まで大丈夫だったからとか、いつもやってることだからという言葉で安全を欠く行為が、どこでヒヤリハットを飛び越して一気に重大事故につながるかも知れないのです。ヒヤリハットの1:29:300の法則で表されている比率は、数字をみると大変に高い確率で重大事故につながる可能性を示唆しています。ヒヤリハット10回に1回は軽微な事故が起こり、軽微な事故30回に1回は重大事故につながる可能性があるということですから、ヒヤリハットの段階でいかに対策ができるかがカギになります。
ヒヤリハットの事例は介護の分野でも大変重要です。たとえば介護が必要な特別養護老人ホームなどの利用者は痴呆による認知能力低下や疾病、高齢による体力低下などにより重大事故につながるリスクの高い人たちの割合が高いです。ヒヤリハットの事例を精査して事前の事故防止が重要になってきます。また消防の分野でのヒヤリハットにも様々な事例があります。消火活動や救助活動など非常に危険を伴いますし、緊急自動車の運行中にも事故の危険性はつきまといます。このことからも消防の分野でのヒヤリハットの事例は広範囲になります。二次災害などを未然に防ぐためにもヒヤリハットの事例の情報の公開、蓄積そして共有は大変、重要なものとなるでしょう。そして交通災害のヒヤリハットの事例となると運転者のみならず、自転車や歩行者など、ほぼ全国民が感じているのではないでしょうか。通勤や通学時に急ぐあまりの焦りで一時停止をしなかったり、安全確認を忘れてしまったりなどで重大事故につながることもあります。最近では自転車と歩行者の重大事故も増えてきています。交通災害では企業だけでなく個人でもヒヤリハットの事例を事故防止の資料として検証し役立てていかなければいけない時代になったのかもしれません。
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